「
中山記念・G2」(2日、中山)
名手も驚く強さでレコード勝利を決めた。2番人気に支持された4歳馬
シックスペンスが始動戦でV発進。重賞3勝目を飾り、ポテンシャルの高さを改めて証明した。
昨年の
毎日王冠(1着)以来、5カ月ぶりの実戦。ルメールは「フレッシュだったので1、2コーナーで掛かった」と振り返ったが、向正面でうまく折り合うと、勝負どころでインから進出しながら前を射程圏に。外に出した直線は左ステッキの鼓舞に応え、先に抜け出した
エコロヴァルツをゴール前で鼻差とらえた。「プラス10キロで心配したけど、彼の反応はとても良かった」と相棒の力走をねぎらった。
04年に
サクラプレジデントが樹立したコースレコードを21年ぶりに0秒1更新。1分44秒8の好時計に、鞍上も「ちょっとビックリしましたね。やっぱりいい馬。段々良くなっているし、もしかしたらG1レベルで結果を出せるかも」と
ビッグタイトルを意識せずにはいられない様子。阪神でレースを見届けた国枝師も「八分くらい(の出来)だった。調整も苦労したしね。それでレコードで伸びてくるのだからすごい」と舌を巻いた。
キャロットクラブの黒田真知子代表は「最後はヒヤヒヤしましたが、勝てて良かったです」と笑顔。次走については明言を避けたが、この勝利がG1制覇への足掛かりとなることは間違いない。昨秋に立てなかった大舞台へ。今度こそ万全の態勢を整え、進撃する。
提供:デイリースポーツ