「
フィリーズレビュー・G2」(8日、阪神)
まさかのブービー17着も、決して力負けではない。重賞ウイナーの
ダンツエランが、真価を問われる一戦で結果を出す。
前走の阪神JFはG1のフルゲートの内枠で序盤から窮屈な追走を強いられ、直線伸びあぐねての大敗だった。本田師は「もまれると良くなかったね。それでも、それを経験として対応していってくれると思う」と前向きに捉えている。
新馬戦、
りんどう賞は前づけの競馬で1、3着と好走したが、ファンタジーSでは控える競馬にうまく対応。中団で脚をためると、直線は内へモタれながらでも伸びのある力強いフォームで差し切った。「扱いやすくて乗りやすい馬だよ。本来はどんな競馬にも対応はできると思う」。前走から1F短縮となるが、重賞Vの実績がある距離に戻るのはむしろ歓迎だ。
指揮官が「攻め馬の動きだけならトップクラス」と早くからほれ込んできた逸材。2月19日の2週前追い切りでは、栗東CWで自己ベストとなる6F79秒9-36秒8-11秒2と超抜の動き。1週前の栗東坂路でも馬なりで4F53秒6-38秒5-12秒1と素軽いフットワークを示した。「徐々に上がってきた。もともと攻めは動くけど、それにしてもいい動き」と満足そうにうなずいた本田師。逆襲の準備は整いつつある。
提供:デイリースポーツ