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【思い出の報知杯フィリーズレビュー】95年「開放元年」ターフに吹いた爆風!笠松からやってきたライデンリーダー

スポーツ報知
  • 2025年03月05日(水) 07時00分
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 数々の名場面がある報知杯フィリーズレビュー。競馬記者歴35年の吉田哲也記者による「見てきた」は、名牝たちが走ってきた伝統のトライアルにスポットを当てる。

 本社杯でありながら、この季節が来ると、企画に頭を抱えることが少なくなかった。時の編集局長から「キャンペーンを張れ」と天の声も…。それでも「主役不在」が変わることはなかった。同じ報知杯なのに、弥生賞との差をぼやいてみたりもした。

 もちろん、偉大な名牝も歴代優勝馬に名をきざんでいる。昭和61年、フィリーズレビューの前身である「4歳牝馬特別」をステップに、史上初の3冠牝馬へと駆け抜けたのがメジロラモーヌだった。鞍上には先日、調教師を定年引退した河内洋さん。39年前の遠い昔の話である。

 主役として桜花賞を制した優勝馬もいる。97年のキョウエイマーチと05年のラインクラフト。この2頭は、その後もG1戦線で活躍した。メイショウマンボ桜花賞こそ勝てなかったが、オークス秋華賞エリザベス女王杯を制覇した。冬の時代にくさびを打ち込んでくれた数少ないヒロインたちである。

 G1に手が届かなかったが、衝撃度なら岐阜・笠松から乗り込んできたライデンリーダーだ。95年、中央と地方の垣根を部分的に開放し、地方所属のまま中央のクラシックに参戦できる「開放元年」に躍り出てきた。舞台は、阪神・淡路大震災で被災した阪神競馬場ではなく、京都競馬場だった。安藤勝己のゴーサインに応えた末脚は、肌寒さが残る淀のターフに吹いた爆風だった。アンカツ、JRA初重賞タイトル。中央入りは、それから8年後だった。(吉田 哲也)

スポーツ報知

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