埼玉県浦和競馬組合は6日、所属騎手の
内田利雄(63=藤原)が今月31日付で引退すると発表した。同騎手は78年10月に宇都宮競馬でデビュー。05年の同競馬廃止後は、所属場を持たない“フ
リー騎手”として全国の
地方競馬場を転戦。マカオ、韓国と海外でも期間限定で騎乗した。12年4月から浦和に所属。桃色地に白星を散らした勝負服が
トレードマークで“ミスターピンク”の愛称で多くのファンに親しまれた。
宇都宮在籍時には99年に牝馬として唯一“栃木3冠”を達成した
ベラミロードや、00年に当時のサラブレッド平地最多勝記録を更新(43勝)した
ブライアンズロマンなど北関東(宇都宮、足利、高崎=全て廃止)を代表する名馬の主戦を務めた。04年には北関東所属騎手として初の3000勝を達成。
JRAでも02年ラジオたんぱ賞を
カッツミーで制するなど3勝を挙げた。
内田は浦和競馬を通じて「まだまだ現役を続けていきたかったですが、体力的にも精神的にもこれ以上騎乗を続けていくことは難しいと感じ、騎手を引退することを決めました。心残りや悔いはありません。長年にわたり“ミスターPINK”を応援いただき、誠にありがとうございました」とコメントした。21日の浦和競馬12R終了後にウイナーズサークルで引退セレモニーを実施する。
◇内田 利雄(うちだ・としお)1961年(昭36)10月5日生まれ。埼玉県出身の63歳。父・次郎さんは川口オートの元レーサー。78年に宇都宮競馬でデビュー。05年3月の同競馬廃止後はフリー。12年から浦和所属に。
地方競馬通算3611勝。
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