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新規開業の田中勝春師“新ユニ”に願い込めて…目指すは「人馬ともフレッシュで元気な厩舎」

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  • 2025年03月07日(金) 05時30分
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 ◇新規開業トレーナー9人 デビュー戦へ決意新た

 美浦、栗東トレセンで5日に新規開業した9人のJRA調教師のうち7人が今週、管理馬を出走させる。騎手時代は「カッチー」の愛称で親しまれた田中勝春師(54)が土曜中山12Rにデイジーを送り出せば、JRA初の女性トレーナー・前川恭子師(47)は日曜阪神7Rにテクネチウムをスタンバイ。初陣勝ちを目指す。

 服装は信条を表すシンボルという。田中勝春厩舎の真新しいユニホームの背中には大きく「HIGH TAIL」とプリントされている。直訳すれば高い尾。馬は元気な時に尾を高く跳ねて見せることから「人馬ともフレッシュに元気にいこう」との願いを込めた。

 ユニホームの配色は紺のベースにピンク袖。「紺は宗像厩舎、ピンクは石毛厩舎のカラーだったから」と田中勝師は説明する。4日付で引退解散した宗像厩舎からラーグルフ(23年中山金杯優勝)など23頭、石毛厩舎からも管理馬を引き継いだ。両厩舎への敬意がデザインに込められている。

 「スタッフも宗像厩舎から5人、石毛厩舎から3人。大半が騎手時代からの顔なじみだから。開業初日(5日)のミーティングでは“気を付けてやりましょう”と話した。明るく元気で楽しい厩舎にしたい。いい雰囲気からいいアイデアが生まれてくるだろうし」と続けた。HIGH TAIL、馬が尾を高くはね上げるような活力あふれる厩舎づくりである。

 開業まで1年間の技術調教師時代には海外研修で4カ国を回った。英国ではスノーフェアリー(10、11年エリザベス女王杯連覇)などを管理したダンロップ厩舎を訪問。「馬房が80ぐらいあって凄いスケールだけど、馬のしつけも違う」。一昨年12月の調教師試験合格会見。理想の厩舎像を問われて、「相撲部屋」と即答した。「一生懸命稽古して、一生懸命食べて、一生懸命休む。それが馬にとっていい。ライバルの尻尾に食らいついてでも追いかけるようなしぶとい馬、皆が見ていて楽しい馬を育てたい」

 12馬房(管理馬上限30頭)でオープンした田中勝春部屋。1週目は土曜中山12R(4歳上1勝クラス)にデイジー(牝4)を送り出す。「宗像先生が残してくれた馬。順調にきている」とコメントした勝春親方。「目標?まずは1勝です」(美浦取材班)

 ◇田中 勝春(たなか・かつはる)1971年(昭46)2月25日生まれ、北海道三石町出身の54歳。89年、美浦・藤原敏文厩舎所属で騎手デビュー。JRA通算2万657戦1812勝、うち重賞51勝、G1・2勝(92年安田記念ヤマニンゼファー、07年皐月賞ヴィクトリー)。24年、調教師免許取得。実家は三石町の生産牧場。趣味はゴルフ。

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