調教師の第一歩を踏み出した
東田明士師(36)=栗東=。開業から2日が経過し、「最初なのでバタバタして思った通りにはいかないけど、皆さんが率先して自ら考えてくれるので、いい雰囲気、いい流れできたかなと思います」とホッとした表情を見せる。
23年に定年解散した池添兼厩舎で8年、緒方厩舎で1年助手を務めた。調教師試験合格後は、先日引退した音無厩舎で技術調教師として従事。その縁もあって元音無厩舎の馬やスタッフが多くを占める。「これからが本番。チームで、みんなでケガなく、意見を出し合って、というのが理想。意思の疎通も図れている」とチームワークを誇らしげに。緑と青を混ぜた厩舎カラーには「青っぽくて他の厩舎とかぶらない色。音無先生の緑と兼雄先生の青」と、恩師を慕う胸の内を明かした。
開業週は土曜阪神12R
レッドエヴァンスの1頭がスタンバイ。「去勢で落ち着きが出て、前向きさも出て、前走は強い勝ち方ができました。前めで競馬ができるので今の阪神はより合うかな」と期待の口ぶり。池添兼師の弟子・松山とのコンビを「前走勝った(荻野)極が他場で乗っていると聞き、弘平くんが空いているというので迷わず弘平くんで。兼雄厩舎からのお付き合い。信頼しているジョッキーでスタートを切れるのはうれしいことですね」と喜んだ。初陣Vなるか、注目だ。(デイリースポーツ・井上達也)
提供:デイリースポーツ