今週の日曜日は、中山競馬場で
弥生賞ディープインパクト記念(GII)が行われます。
昨年の弥生賞で優勝した
コスモキュランダは、次走の
皐月賞(GI)でも2着と好走。23年の優勝馬
タスティエーラも
皐月賞で2着となり、
日本ダービー(GI)では1着となっています。ほかにも22年に優勝した
アスクビクターモアや同レース2着の
ドウデュース、21年優勝馬の
タイトルホルダーなどもクラシック制覇を達成しています。
それ以前の弥生賞でも上位争いに絡んだ馬は、その後のクラシックでの活躍が目立ちますし、
皐月賞だけでなく
日本ダービーや
菊花賞(GI)などにも繋がる重要な一戦と言えるかもしれません。
今年の弥生賞には過去10年で最多となる14頭が出走を予定しています。人気が予想されるのは前走の
エリカ賞(1勝クラス)を快勝した
ナグルファル、
朝日杯FS(GI)で2着に好走した
ミュージアムマイル、前走の
葉牡丹賞(1勝クラス)をレコード勝ちした
ヴィンセンシオ、前走の
若駒S(L)で2勝目を挙げた
ジュタ、デビューから連対を外していない
アロヒアリイなどがいます。
はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。
◆過去データも好走を後押し
今週の弥生賞でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想される
ミュージアムマイルでした。
週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。
ミュージアムマイルは新馬戦では出遅れが響き3着に敗れていますが、その後は未勝利と
黄菊賞(1勝クラス)を連勝。前走の
朝日杯FSは勝ち馬からは離されてしまいましたが、自身も3着には2馬身半差をつけて連対していますし、能力は世代屈指のモノがあります。
過去10年の弥生賞は前走で
朝日杯FSに出走していた馬が好成績を残しており、7頭が出走し1勝2着3回3着2回。勝率は高くありませんが連対率57.1%、複勝率85.7%と優秀です。さらに、前走の
朝日杯FSで連対していた馬に限れば4頭が該当し1勝2着2回3着1回と3着以内を外していません。
朝日杯FSで2着となった
ミュージアムマイルには心強いデータと言えそうです。
今回は前走の1600mから2000mへの距離延長となりますが、2勝目を挙げた
黄菊賞が2000mでしたので距離の不安は感じられません。また、前走後には「得意ではない1600mにも能力で対応してくれた」とのコメントもありますし、2000mに距離が延びるのはむしろプラス材料になりそうです。
最終追い切りでは目立った時計ではありませんでしたが、雨で不良となった坂路コースで行われたもので心配はないでしょう。動き自体は楽々と坂路コースを駆け上がっていましたし、1週前追い切りでは切れのある動きでしたので力を出せる仕上がりにあるはずです。
能力は同世代の中でも
トップレベルのモノがありますし、過去のデータ的にも好走する可能性は極めて高そうです。ここで好結果を残して、その後のクラシック路線での活躍にも期待したいところです。