今週は「中山・阪神」の2場開催。日曜日には、3歳クラシック路線の前哨戦となる・
弥生賞ディープインパクト記念(GII・中山・芝2000m)が行われる。
例年、10頭ちょっとの少頭数になりがちのレースだが、今年は14頭立てとやや多め。過去10年パターンにはない一戦となるわけだ。いつものように過去10年データから傾向と馬券ヒントを探っていこう。
1.人気上位決着は多いけど…?
まずは上位人気馬たちの過去成績チェックから。弥生賞では過去10年、1番人気馬は2勝。成績は[2-4-1-3]となっている。馬券圏内率70パーセントなのでまずまずの成績。しかし近6年では勝利がない。馬券軸ならば良いが、単勝馬券はやや買いづらいといったところだろう。
対して、2番人気馬は3勝、成績は[3-2-1-4]。3番人気馬成績は2勝、成績は[2-1-2-5]。上位3番人気までで7勝を挙げている。ほかの3勝分は、4番人気、6番人気、8番人気馬が1勝ずつとなる。
ちなみに1、2、3番人気で上位独占した年は3回(23年、20年、16年)もある。逆に2ケタ人気馬が馬券に絡んだのは15年に10番人気馬が3着になっただけ。過去10年の出走頭数は10-12頭。多頭数になることがないために、上位人気馬活躍傾向が強かったとも考えられる。
2.狙うのはやっぱり8枠?
昨年も指摘したが、弥生賞では8枠馬が活躍している印象が強い。成績としても、過去10年で8枠の馬が5勝。特に16年から19年は4年連続で8枠馬が勝利している。外枠有利の傾向は重賞のなかでもかなり強い。ただ先ほども述べたように、過去10年の最高頭数立てが12頭なので今年の14頭はレアケース。馬番12番以降の実績はないだけに、今年どうなるかが来年以降の重要な参考データになってくる。
逆に内枠の馬は不振。1-3枠で勝っているのは、20年2番人気だった1枠1番
サトノフラッグだけ。2枠・3枠に及んでは、3着が合わせて4回あるだけで、過去10年1度も連対さえしていない。パターンからは内枠はかなり狙いづらい。
3.ローテのパターンは?
次に前走ローテについて。まず1着馬だけを見ると前走ローテはかなりバラバラ。ただ近5年中3回も「前走が中山芝2000mの1勝クラス馬」が3勝しているというのは面白い。昨年も
コスモキュランダが前走1勝クラス2着ながら、弥生賞では1着になっている。今年もそんなパターンが有効になるのかどうか…。当てはまるのは
ヴィンセンシオ、
アロヒアリイだ。
さらに、18年から昨年24年まで連続で「前走
ホープフルS組」は必ず馬券圏内に入っている。昨年も2着
シンエンペラー・3着
シリウスコルトが「前走
ホープフルS」から。昨年までは「前走
ホープフルS5着以内」が条件だったが、
シリウスコルトが前走6着からだったので、今年は「前走
ホープフルS6着内」は全頭注意しておきたい。前走ということならば、
ファウストラーゼン、
アスクシュタイン、
クラウディアイが当てはまる。
4.逃げも追い込み馬も不振?
最後は脚質の傾向。弥生賞では過去10年、逃げで勝っているのは21年の
タイトルホルダーだけ。17年も8番人気だった
マイスタイルが逃げて2着、昨年も9番人気
シリウスコルトが3着に粘った。人気薄の逃げタイプがいるのならば一発に注意しておきたい。
一方、レースで最速上がりを出している追い込みタイプは過去10年で3勝。15-21年は毎年馬券圏内をキープできていた。しかし22年・23年は、逃げタイプも上がり最速タイプも馬券圏内になれていない。やはりレース序盤から5番手以内でレースを進めている馬が上位になりやすい。今年も狙うなら先行&最後の直線で粘れるタイプなのかも…。