「
フィリーズレビュー・G2」(8日、阪神)
ようやくタイトルに手が届いた。混戦の
桜花賞トライアルを制したのは3番人気の
ショウナンザナドゥ。中団やや後ろで脚をためると、直線は外から一気の伸び。「いい反応をしたので、直線に向いた時はまとめていけるんじゃないかなと思った」。池添の描いた通り、最速タイの末脚で突き抜け、勝負を決めた。
JRA・G1・27勝と名馬の背中を多く知る鞍上が、早くからほれ込む好素材とあって喜びもひとしお。「走りのフォーム、身のこなし。自分が乗せてもらった一流馬に通ずるものがあり楽しみにしていたけど、なかなか重賞で結果を出すことができなかった。きょう、しっかり勝ち切ることができてホッとしています」と笑顔をのぞかせた。
松下師も「ホッとしました。巻き返せて良かった」と思いは同じ。賞金加算を狙った前走でまさかの9着に敗れ、東上から中2週ときついローテを強いられたが、馬体重は狙い通りの10キロ増。「プラスで出せる分だけ出したいなと思っていた」と指揮官は回復力も勝因の一つに挙げた。
初の千四を能力で克服し、次なる
ターゲットは
桜花賞(4月13日・阪神)。池添も「期待している馬。間隔がないのでしっかりと回復してもらって、プラス体重で出ることができたらやれていい」と力を込める。鞍上のほれた逸材は、まだつぼみの段階。1カ月後の仁川で開花させる。
提供:デイリースポーツ