「中山牝馬S・G3」(8日、中山)
3番人気の
シランケドが、3連勝で重賞初Vを決めた。道中は中団で待機し、4角手前から馬群の外を回って進出開始。直線でも長くいい脚を使って、併せ馬の形で一緒に伸びた
ホーエリートとの競り合いを制した。M・デムーロは「スタートを決めていい所につけ、ずっと伸びて頑張ってくれた。ありがとうございます」とパートナーに感謝を伝えた。
勝因の一つに前走がある。逃げて制した2勝クラスから一転、前走は後方から差し切りVを決めた。牧浦師は「前回はあえて控える競馬をした。それが今回に生きました」と説明。
ステップアップするために試みた脚質転換が実を結んだ。
この勝利により鞍上は19年連続のJRA重賞勝利を達成。ただ、それ以上にうれしかったのが、牧浦師の管理馬で勝てたことだ。
エコロヴァルツで挑んだ先週の
中山記念ではゴール前で
シックスペンスに差され、鼻差で涙をのんだ。「先生とのコンビで先週のリベンジができて良かった」と喜びもひとしおだ。
次戦はヴィクトリアM(5月18日・東京)を予定。指揮官は「しっかりケアをして調整したい」と気を引き締める。最後に大舞台への意気込みを聞かれると、「知らんけどね(笑)」と冗談で周囲を笑わせた。馬名からは連想できない実力があり、G1でも注目の存在となるに違いない。
提供:デイリースポーツ