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【中山牝馬S】3連勝で重賞初制覇!シランケド 春はヴィクトリアマイル目指す

スポーツ報知
  • 2025年03月09日(日) 06時30分
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◆第43回中山牝馬S・G3(3月8日、中山競馬場・芝1800メートル、良)

 第43回中山牝馬S・G3は8日、中山競馬場で行われ、3番人気のシランケドが頭差で差し切り、重賞初タイトルをつかんだ。ミルコ・デムーロ騎手(46)=栗東・フリー=とのタッグで2勝クラスから3連勝の快進撃となった5歳牝馬が、ヴィクトリアマイル(5月18日、東京)でG1取りへ挑む。

 3月上旬とは思えない寒さに包まれたターフを鮮やかに切り裂いた。シランケドは道中、中団後方で脚を温存。最後の直線に向くと一気にギアを上げ、急坂をものともせずパワフルに駆け上がる。内から馬体を併せてきたホーエリートと追い比べになったが、頭差で競り落とし、3連勝の快進撃で初の重賞タイトルを手にした。Mデムーロは「いい位置でうまく行って、ずっと頑張って伸びていました」とたたえた。

末脚生かした 前走で差す競馬を経験したことがここ一番で生きた。2勝クラスを勝った際は2番手から積極的なレースを展開し、3連勝の口火を切るV。しかし前走は一転して道中最後方から運ぶ大胆なレースを選択した。牧浦調教師は「あえて控えさせて差す競馬をしました」と説明。前半のペースが流れたものの、差しが決まりづらいこの舞台で、持続力ある末脚を存分に生かし切ることに成功した。

 先週のリベンジも果たした。Mデムーロと牧浦調教師は、2日の中山記念エコロヴァルツで鼻差及ばずの2着。約1年ぶりに重賞タイトルを手にした鞍上は「本当に先生とのコンビで先週のリベンジができて良かった」と笑顔。「うれしいですね」とほほ笑んだトレーナーは「春はヴィクトリアマイルを目標にとは考えています」と照準を明かした。充実一途の5歳牝馬がG1取りへ名乗りを上げた。(石行 佑介)

 ◆シランケド 父デクラレーションオブウォー母フェアブルーム(父ディープインパクト)。栗東・牧浦充徳厩舎所属の牝5歳。北海道新ひだか町・(有)下河辺トレーニングセンターの生産。通算10戦5勝。総獲得賞金は1億1764万4000円。重賞初勝利。馬主は(株)ニッシンホールディングス。

スポーツ報知

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