近年の
スプリングステークス(3歳牡牝・GII・芝1800m)は無敗馬に要注目だ。23年は1着の
ベラジオオペラ、2着の
ホウオウビスケッツがともに2戦2勝馬。そして昨年の勝ち馬の
シックスペンスも無傷の3連勝での戴冠だった。
今年は3頭の無敗馬が参戦する。唯一の2戦2勝馬は
マテンロウバローズ(牡3、栗東・
昆貢厩舎)だ。01年の
オークスを制した
レディパステルの孫となる血統馬。前走の
こぶし賞を直線一気で制し、デビュー2連勝を決めた。今回は大幅な相手強化、さらには初の1800mとなるが、底を見せていないのは大きな魅力だ。
1戦1勝馬は2頭いる。
キングスコール(牡3、栗東・
矢作芳人厩舎)は昨年7月の札幌でデビューV。それも後に阪神JFで3着となる
テリオスララを3馬身突き放してのレコード勝ちだった。今回は8カ月ぶりの実戦となるので楽ではないが、能力全開なら見せ場以上があっていい。もう1頭の
ダノンセンチュリー(牡3、美浦・
萩原清厩舎)はセレクトセールで2億1000万円(税抜)の高値となった
フィエールマン産駒だ。今年2月の新馬戦で1番人気に応えてデビュー勝ち。今回はいきなりの重賞チャレンジ、さらには初のコーナー4つの競馬となるが、ポテンシャルで引けをとることはない。
無敗馬による2年ぶりのワンツー、さらには84年の
グレード制導入以降では初となる馬券圏内独占となるか。未知の魅力に溢れる3頭に是非とも注目してほしい。