何度か施行時期が変更されてきたレースで、過去には
宝塚記念や
有馬記念の前哨戦に位置づけられていた時期もあった。現在は3月開催で
大阪杯や海外を目指す一線級の始動戦とみなされている。
1.前走GI組の成績が安定
過去10回のデータを振り返ると、前走GI組は[5-3-3-21]で勝率15.6%、複勝率34.4%と安定した成績を残している。特に
有馬記念組や
天皇賞(秋)組がこのレースに参戦することが多い。一方で、前走GII組は[0-0-2-26]と苦戦傾向にある。特に
京都記念やAJCCからの転戦は結果が出ていない。
2.前走同距離の馬が好成績
前走の距離別成績を見ると、同距離組が[6-4-6-32]で複勝率33.3%と好成績を残している。一方、距離延長組は[0-2-0-17]で勝率0%、距離短縮組は[4-4-5-43]とやや苦戦傾向。これは中京芝2000mの特性を考えると、距離適性を重視する必要があることを示唆している。
3.先行馬有利
前走4コーナーでの位置取りを分析すると、1位だった馬が[2-1-1-1]で複勝率80%と好成績を残している。中京芝2000mは直線が長く差しも決まりやすいコースだが、やはり前でレースを運べる馬が有利な傾向にある。開幕週でもあり、逃げ・先行勢がそのまま押し切る展開が多く、直線の長さだけに頼る差し馬は過信禁物だ。
デシエルトは、前走
中日新聞杯を勝ち、ここへ駒を進めてきた。前走では前々でレースを進め、最後の直線でも粘り強さを見せた。今回と同じコース・距離での勝利で、脚質的にも先行有利な今回の舞台に合う。中13週と間隔はあいたが、フレッシュな状態で連勝を期待したい。