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【スプリングS】キングスコール 史上初のキャリア1戦Vに挑む 長期休養明けも乗り込み順調

スポニチ
  • 2025年03月11日(火) 05時29分
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 圧巻のデビュー戦Vから約8カ月。矢作厩舎のキングスコールが史上初となるキャリア1戦でのスプリングS制覇に挑む。月曜朝、厩舎の洗い場で手入れを終えると、担当の田代厩務員が引っ張りながら「これがキンちゃんですよ」と誇らしげに馬房に収めた。たくましい黒鹿毛の馬体は無限の可能性を秘めている。

 昨年7月の札幌新馬戦はパドックで立ち上がり、放馬するアクシデント。それでもレースはノーステッキのまま3馬身差の快勝。20年札幌2歳Sソダシがマークした従来の記録を0秒4更新する2歳コースレコード(=1分47秒8)で駆け抜けた。その後はソエ(若馬特有の管骨の炎症)で札幌2歳Sを使えず、左前肢に軽度の骨折が判明。長期休養を余儀なくされた。

 2月末から栗東で時計を出し乗り込みは順調。田代厩務員は「初めて速いところをやった時の息の入りも良かったし、間が空いている感じはしないね。それだけ心肺が強い。獣医さんも“いい心臓をしている”と褒めてくれた」と明かす。

 矢作厩舎は当レースで【0・2・0・5】の成績。2着に入って皐月賞の優先出走権を手にした12年ディープブリランテ、15年リアルスティールはその後、G1馬に出世した。クラシックに向けても落とせない一戦。「ここが正念場。もちろん勝つ気ではいるけど、権利を獲りたい」。偉大な先輩に続けるか。注目の始動戦を迎える。

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