「
京成盃グランドマイラーズ」(11日、船橋)
2番人気の
フォーヴィスムが中団から豪快な追い込みを決め、早め先頭の1番人気
ムエックスをゴール寸前で首差とらえた。前走の
兵庫ゴールドトロフィーに続く重賞連勝で、2着の
ムエックスとともに「第37回
かしわ記念・Jpn1」(5月5日・船橋)への優先出走権をゲットした。逃げた7番人気の9歳馬
リンゾウチャネルが3着に粘った。
お待たせしました-。吉原寛にとって今年初の重賞制覇は
フォーヴィスムでの豪快な差し切りで実現した。2023年3月から21カ月続けていた重賞V記録は昨年大みそかの
高知県知事賞(
ユメノホノオ)を最後に途切れていた。小雨がちらつく船橋の夜に、ようやく満面の笑みを見せた鞍上は「素晴らしい脚でした」と相棒の奮闘をたたえ、スタンドからの大きな拍手に応えた。
今年からS1に昇格した一戦は道中は中団に位置。向正面で手応えが怪しくなったかに見えたが、3角過ぎでエンジンがかかると一気にトップスピードへ。直線は外めに出し右ステッキでパートナーを鼓舞。ラスト200メートルで先頭に立って逃げ込みを図る
ムエックスに一完歩ずつ詰め寄ると、最後の最後に首差届いた。
「しまいの脚にかけていたので前半はリズムだけ整えて。手応えもあったし、かわしてくれると信じていました」と重賞3勝目に胸を張った。
かしわ記念での交流重賞2勝目&悲願のJpn1獲りへ大きく前進。「
かしわ記念へ向けていい競馬ができてホッとしています。まだまだ大きなところを取れるよう頑張ります」。自身のモヤモヤからも解放された名手は力強く宣言した。
提供:デイリースポーツ