長距離のダート
グレード「第70回
ダイオライト記念」が12日、
船橋競馬場で行われた。2番人気の
セラフィックコールがゴール前差し切り優勝、このレース連覇を果たした。
まるで前日の
京成盃グランドマイラーズのリプレーを見ているかのようなゴール前だった。最後の直線。キャロット
ファームの勝負服をまとった鞍上が豪快なアクションで追いまくると、外から一完歩ごとに差を詰めてきっちりゴールでかわし切る。「首」の着差まで同じだった。
この日手綱を取ったのはM・デムーロ。一昨年のチャンピオンズC以来だったが、追い切りにまたがって調子の良さは分かっていた。それだけに2周目向正面で離れた5番手を走っていても不安はなかった。「馬の気持ちが切れないように乗った。3、4コーナーで手応えがあったし、追い通しになったが勝てて良かった。後はG1を獲らせたい」と笑顔で振り返った。
「道中、縦長の流れになってキック
バックを浴びずに立ち回れたのが大きかった。全てがうまくかみ合った」と寺島師は勝因を分析。今後は「放牧に出して様子を見て次走を決めたい」と未定。まだ5歳。この1年ぶりの勝利を転機に、さらなる飛躍を遂げそうだ。
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セラフィックコール 父ヘニーヒューズ 母シャンドランジュ(母の
父マンハッタンカフェ) 牡5歳 栗東・
寺島良厩舎 馬主・キャロット
ファーム 生産者・北海道安平町のノーザン
ファーム 戦績11戦7勝(南関東4戦2勝) 総獲得賞金1億8418万8000円。
スポニチ