「第16回
フジノウェーブ記念」が13日、
大井競馬場で行われた。1番人気の
イグザルトが直線で抜け出して重賞初制覇。「第36回
東京スプリント」(Jpn3、4月16日、大井)への優先出走権が与えられた。
圧巻のパフォーマンスだった。絶好のスタートから道中は3番手に抑え、脚をためての追走。4コーナーで外から手綱を抑えたまま上がって行くと、直線を向いたところでは自然と先頭に立っていた。驚愕(きょうがく)の走りはここからだ。手綱をしごくごとに後続を突き放していく。派手なアクションは残り100メートルで見せムチしたのみ。最後は流す余裕を見せて7馬身差ぶっちぎった。
さらに陣営を驚かせたのは走破タイム。砂を替えて時計が出にくかったコースで1分24秒1を叩き出した。御神本が「とんでもない時計が出た」と語気を強めれば、荒山師も「時計が凄く優秀。ポテンシャルの高さを感じた」と6歳での飛躍を手放しで喜んだ。
「レース後の状態を見てからオーナーと相談する」(同師)と今後についての言及はなかったが、今の充実ぶりならダート
グレード獲りが視野に入る。
スポニチ