「ス
プリングS・G2」(16日、中山)
20年に引退した
ウインブライトは
松岡正海騎手(40)=美浦・フリー=にとってかけがえのない存在だった。19年
香港Cなど海外G1・2勝を含む重賞7勝を飾ったが、重賞初制覇は17年ス
プリングS。その産駒
フクノブルーレイクで同レースに挑むだけに力が入ると思いきや、父と比較して「似ている感じはないね」と冷静な
ジャッジ。だからといって期待していないわけではない。
1勝馬で今回が重賞初挑戦。当然、父子制覇への意識はあるものの、まだ成長の余地を残している段階だけに長い目で見ている。「父はス
プリングSを勝ったけど、これから良くなるだろうという段階だったからね。それと同じだよ」。本格化するのはまだ先。ただ、その中でも「モタれる面も改善しつつあるし、馬体の成長も感じる。今週の追い切りの動きも良く、前回よりもいいね」と進化を感じ取っている。
「強い相手と走ることがいい経験になると思っている」と慎重に言葉を選びつつ、「そうは言いながらも頑張ります」と力を込める。淡々とした感じの雰囲気を漂わすなかにも、
ウインブライトへの愛を感じた。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ