「ス
プリングS・G2」(16日、中山)
メンバー唯一の木曜追いとなった
ピコチャンブラックが13日、美浦Wで好仕上がりをアピールした。時計自体は目立つものではないものの、課題の折り合いに進境がうかがえ、鞍上・
石橋脩の感触も良好だ。前走の
ホープフルSでは13着と屈辱を味わったが、デビューからの2戦で重賞級のポテンシャルは証明済み。祖
父ブラックタイド→父
キタサンブラックに続くス
プリングS親子3代制覇で
皐月賞(4月20日・中山)の切符をつかみ取る。
濃い霧に包まれた美浦Wを黒い馬体が疾走する。
石橋脩を背にした
ピコチャンブラックは最後まで馬なりだったが、しまいは上々の伸びを見せて6F87秒8-38秒8-11秒4をマークした。4週続けて騎乗した鞍上は「自分の走りをできるように、単走にしてもらった。そんなにやる必要はないしね。能力はあるし、息もできている」と仕上がりの良さを伝える。時計自体は目立たないものの、「それでも最後の走りっぷりはすごい」と軽快なフットワークに素質を再確認した様子だ。
上原佑師も「最近では一番
リラックスしていたし、やりたい調教ができた。先週よりハミが抜けるのが早く、ジョッキーの感触もかなり良かったです」と課題の折り合いに進境がうかがえ、満足そうな表情を浮かべた。前走時は
トライアビットを使用していたが、この中間から当たりの柔らかいハミに変更。「レースではノーマルのハミにしますが、コントロールが利くようになっている印象があります」と手応えをつかんでいた。
前走の
ホープフルSは多頭数の競馬に戸惑いもあり、デビュー3戦目で初の大敗となった。「今回は少頭数なので、外めの枠を引いて自分のリズムで運べれば。調教通りの走りをしてほしい」と指揮官。願いは一つ。ケイコからコンタクトを取ってきた
石橋脩と、“人馬一体”の走りを-。鮮やかに巻き返して、本番への切符をつかみ取る。
提供:デイリースポーツ