「
金鯱賞・G2」(16日、中京)
充実期を迎えた5歳牝馬がジンクスを打ち破る。チャレンジCで重賞2勝目を挙げた
ラヴェルが5歳の始動戦に選んだのは、G2に昇格した96年以降、牝馬の勝利がない
金鯱賞。厩舎の先輩
リスグラシューをはじめ、
デアリングタクト、
レイパパレといった一線級の牝馬ですら2着に敗れているが、担当の福岡助手は「そんな小さいジンクスは破らないと」と笑顔で自信をにじませる。
手応えの根拠は目下の充実ぶりだ。デビュー当初は食の細さが課題だったが、昨秋から飼い葉食いが良化し、デビュー時に444キロだった馬体は20キロ以上増加。「食べる量が増えるとここまで良くなるのか」と驚くように、馬体細化に悩まされなくなった結果、調教量が増え、軌道に乗った。
今回は3カ月半ぶりの一戦だが「飼い葉食いが去年の秋以上に良く、フラットワークからしっかり乗り込めています」と順調ぶりを説明。その上で「もっと上はあると思いますが、先週しっかり追ったことで想像以上にぐっと上がってきました。今週もいいフォームで走れていましたし、好感触です」と目を細める。
牝馬が勝てば、95年
サマニベッピン以来30年ぶりとなる。「今が充実期だと思いますし、ここでいいパフォーマンスを出して、もっと上を目指していきたいです」。ジンクスを打ち破り、良血牝馬がさらなる上昇気流に乗る。
提供:デイリースポーツ