帯広競馬場で3月16日(日)に行われるばんえい記念(4歳上・BG1・200m)。ばんえい競馬のシーズンを締めくくる大一番であり、平地の負担重量に相当するばんえい重量は最大1000kgで争われる。NAR
グランプリの「ばんえい最優秀馬」も同レース優勝馬から選ばれることが多く、まさにばんえい最強馬を決するにふさわしい一戦といえる。
今年は一昨年覇者のメムロボブサップに各馬が挑む格好となった。実績、勢いで勝る同馬が一歩リードしているが、どんな結末が待ち構えるか。発走予定日時は16日(日)の20時ちょうど。主な出走予定馬は以下の通り。
■メムロボブサップ(牡9、
坂本東一厩舎)
前々走の帯広記念こそ2着に敗れたものの、現在12戦連続で連対を続けている「ばんえい競馬の顔」。連覇を狙った昨年のばんえい記念でも1番人気に推されたが、軽い馬場でスピード勝負となり、第2障害を先にクリアしたメジロゴーリキの逃げ切りを許した。同馬が不在の今年は負けるわけにはいかない。
■ミノルシャープ(牡11、
大友栄人厩舎)
195戦に出走してきた大ベテラン。6歳時に
北斗賞や旭川記念、ばんえい
グランプリを制すなど重賞5勝を挙げている。これまで長らくばんえい競馬を盛り上げてきたが、今回がラストランになる見込み。近走は入着も減り、さすがに衰えは隠せないが、経験を生かして悲願の
ビッグタイトルをつかむか。
■
コウテイ(牡8、
槻舘重人厩舎)
長らく重賞タイトルに恵まれなかったが、今年1月の帯広記念でメムロボブサップを破る金星を挙げた。30kgの負担重量差があったとはいえ、しぶとい末脚は見どころ十分。ばんえい記念は23年が競走中止、昨年は5着だった。帯広記念の再現を果たして、“3度目の正直”で頂点に立ってみせる。