優勝馬には
大阪杯への優先出走権が付与される別定重量のGII競走。その
大阪杯がGI昇格後の過去8年の間で、このレースを
ステップに挑んだ馬は3勝2着2回。本番を占う意味でも見逃せないレースだ。中京競馬場2000mコースは大雑把にいえば前半が緩い上り坂で後半が緩い下り勾配。最後の直線には坂が設けられているものの、最後240mは平坦コースで瞬発力勝負になりやすいコースだ。
◎
クイーンズウォークは
ローズS含め重賞2勝の実力牝馬。
桜花賞、
秋華賞で3番人気に支持されたように4歳牝馬世代を代表する1頭だ。前々走の
秋華賞はスタートの躓きで崩れたリズムを最後まで取り戻すことが出来ずに伸びを欠き、前走の
小倉牝馬Sは55.5kgのハンデを背負い、過去最高の馬体重での出走。開幕週とはいえ半マイル通過45.7秒、前半1000m57.7秒のハイペースをを6番手で追走し、最終コーナー手前から力でねじ伏せに行ったが、ゴール前で力尽きた。別定重量戦で捲土重来を期す1戦だ。
〇
ホウオウビスケッツは先行力を武器に昨秋の
毎日王冠2着で
天皇賞(秋)3着。前走の
中山金杯は59.5kgのトップハンデを背負って8枠18番枠から半マイル通過46.8秒、前半1000m通過58.7秒というハイペースを積極的に追いかけながら2番手追走。4角手前で前を行く馬に並びかけようとしたが息を入れるところがなく、さすがに最後は苦しくなった。先行力が生きる舞台で、改めて期待したい。
▲
マイネルモーントは
中山金杯で追い込んで2着。前走の
白富士Sは先行して2着。未勝利戦を勝った直後のレースで右前肢挫創のために出走取消となったのは残念だったが、その後は脚質こそ定まらないままだが、体重を増やしながら確実に力を付けている。中京コースは初めてだが、左回りは[2-4-1-2]と苦手意識はない。
△
プログノーシスは昨年、一昨年の優勝馬。昨年、一昨年ともにメンバー最速の末脚を繰り出し、昨年は2着馬に5馬身の差を付けた。7歳馬だけに大きな上がり目はないかもしれないが24年のクイーンエリザベス2世Cでは
ロマンチックウォリアーのクビ差まで迫り豪州の
コックスプレートでも2着を確保。衰えはないはず。
△
ラヴェルは
アルテミスS優勝馬。この時は
リバティアイランドを差し切った。その後はややスランプ状態だったが、昨秋は
エリザベス女王杯2着、そしてチャレンジCに勝って復活をアピール。侮れない存在だ。