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金鯱賞・G2」(16日、中京)
雨が降り、得意ではない重馬場に、牡馬が相手でも、4番人気
クイーンズウォークはものともせずに力を見せつけた。先に抜け出した1番人気
ホウオウビスケッツをゴール前で差し切り、3度目の重賞Vを成し遂げた。
デシエルトが大逃げを打っても川田は冷静だった。「馬的にもああなる展開ですしね。この馬は自分で進むことを選択したので、馬場も考慮して気持ちを尊重しながらという競馬をしました」。離れた3番手で運び、外から力強く伸びて95年
サマニベッピン以来、30年ぶりの牝馬による
金鯱賞制覇を達成。自身も3連覇&5度目の勝利だったが、「この馬にとっていい馬場ではないなと思っていましたが、しっかり届いてくれてありがたく思います」と相棒の奮闘に感謝するだけだった。
同舞台で行われた昨年のローズS制覇後は
秋華賞15着、小倉牝馬S6着と苦戦が続いたが、見事に巻き返した。鞍上は「もともとポテンシャルが高い馬ですし、素晴らしい馬体と背中をしています。それに見合う結果をと思いながらなかなか結果が出ていませんが、またこうしていいタイトルが取れました。これから先も楽しみです」と、さらなる活躍を期待した。
3年連続4度目のVとなった中内田師も「体重が示す通り中身が詰まってきました。サイズ的にも立派ですし、成長してくれました。能力は信じていたし、やっと結果を出してくれました」と納得の表情。今後は「オーナーサイド、馬との相談になると思います」と未定だが、半年ぶりの勝利を契機に、次はG1の栄冠へと歩みを進める。
提供:デイリースポーツ