昨年の
宝塚記念覇者の
ブローザホーン(牡6、栗東・
吉岡辰弥厩舎)が、
阪神大賞典(4歳上・GII・芝3000m)で重賞3勝目を狙う。
ブローザホーンは父
エピファネイア、
母オートクレール、母の
父デュランダルの血統。母は
JRAで4勝。1200mで2勝、1600mで2勝の短距離馬だったが、本馬は父の影響が強く出たようで、中長距離向きとなった。また、叔父の
デザートスネークはダートでオープンまで出世している。
ここまで24戦7勝。勝ち上がりに9戦を要し、初勝利は3歳の6月だったが、そこから着実に力をつけてきた。昨年の
日経新春杯で重賞初制覇。その後、所属していた中野栄治厩舎が定年解散となったため、
吉岡辰弥厩舎に転厩。
阪神大賞典は3着、
天皇賞(春)は2着と
テーオーロイヤルに連敗を喫したが、
宝塚記念でGIタイトルを手にした。その後は
京都大賞典が11着、
ジャパンCが12着、
有馬記念が12着と、まさかの3戦連続2桁着順に終わっているが、これが実力とは思えない。立て直された今回は本領発揮が望まれる一戦だ。
かつては
メジロマックイーンや
ディープインパクトなど「強い馬が強く勝つ」印象があった
阪神大賞典だが、近年はGI馬の出走が減少。勝利を収めたのは17年の
サトノダイヤモンドが最後で、その後はGI馬の出走自体が20年7着の
キセキの1回しかない。
ブローザホーンは実に8年ぶりとなるGI馬の戴冠を果たせるか。再び輝きを取り戻すためにも、何としても結果が欲しい始動戦となる。