3月31日付での引退を発表している
内田利雄騎手(63=藤原)が17日、
浦和競馬場で引退会見を行った。
内田騎手は78年10月に宇都宮競馬でデビュー。同競馬廃止後は、各地の
地方競馬場で騎乗。マカオ、釜山の海外でも期間限定騎乗し、12年4月に浦和競馬に移籍した。ピンク色の勝負服に身を包み“ミスター・ピンク”の愛称で多くのファンに親しまれた。17日も2勝を積み上げ、腕が確かであることを見せつけた。
印象に残るレース、出来事を聞かれると「
ブライアンズロマンと
ベラミロードの2頭や
JRAで重賞を勝った
カッツミー、マカオでもG1を勝った。宇都宮競馬場がつぶれた時はショックを受けた。明日からどうしようと毎日考えていた。そんな時、3000勝を達成した時の表彰式で、今後は全部の
地方競馬場を渡り歩きたいと大風呂敷を広げてしまった。予定はしていなかったが、言って良かった」と語った。
騎手としての自己採点については「気持ちは満点。こんな幸せなジョッキー人生はない。行こうと思ったところへ行けて好きなジョッキーの仕事をして、外国にも行った。人間性が良かったのか、みんなに好かれた」と笑いを取った。
最後にファンへのメッセージを求められると「みんなのピンク・ロスが心配だね」。さすがの笑いで締めくくった内田騎手は4月1日付で同協会の参与(マイスター職)に転身。
地方競馬教養センター(栃木県那須塩原市)で騎手候補生の育成指導などに当たる予定。
宇都宮在籍時は
ベラミロードや
ブライアンズロマンなど重賞ウイナーの主戦を務め、
JRAでも02年のラジオたんぱ賞を
カッツミーで制するなど3勝をマークした。
地方競馬通算26007戦3613勝(3月17日終了現在)。
21日の浦和競馬12レース終了後(午後6時30分頃)にウイナーズサークルにて引退セレモニーを実施する。
スポニチ