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桜花賞・G1」(4月13日、阪神)
混戦ムード漂う牝馬クラシック戦線を
桜花賞トライアルの終了したここで振り返りたい。
昨年に続き、新馬戦で好パフォーマンスを見せた血統馬や早くに2勝目を挙げた注目馬が、続く重賞やオープン戦で案外な結果に終わる傾向が出ている。ただ、そのなかで2歳女王に輝いた
アルマヴェローチェにはやはり揺るぎない信頼感がある。
夏の札幌で行われたデビュー戦で逃げ切り勝ちを決めると、
札幌2歳Sでは牡馬相手に2着に好走。阪神JFは中団追走から抜群の手応えで直線へ。外に持ち出されてからの加速は一級品の素質を確信させるものだった。約3カ月ぶりの実戦であの高いパフォーマンスを見せたことから、今回のぶっつけ本番も苦にはしないだろう。現時点での完成度はかなり高い。
相手の筆頭格となるのは、
デイリー杯クイーンC覇者の
エンブロイダリーだ。2戦目の新潟での未勝利戦をレコード勝ちすると、レースを重ねるごとに良化。持続力のある末脚を武器に結果を残してきた。一度しか経験のない右回りへ変わる点には少し不安が残るが、素質は間違いなく高い。
フェアリーSを圧勝した
エリカエクスプレスの能力も光る。初のマイル戦となった
エルフィンSを一発回答で完勝した
ヴーレヴーも侮れない存在だ。
トライアル組からの注目馬
ショウナンザナドゥはきっちりと馬体を増やし、強い内容でフィリーズRを制した。阪神コースは歓迎で、マイル戦に戻っても力を発揮できる。
提供:デイリースポーツ