スマートフォン版へ

【阪神大賞典】ブローザホーン“復活”へ荒れ馬場で併入 吉岡師「いい頃の雰囲気に仕上がった」

スポニチ
  • 2025年03月20日(木) 05時30分
0 3
 幾多の名勝負が繰り広げられた伝統の長距離重賞「第73回阪神大賞典」の最終追い切りが19日、東西トレセンで行われた。メンバー唯一のG1馬ブローザホーンは栗東坂路で実戦を想定した併せ馬を行い、順調な仕上がりをアピール。昨秋は不本意な成績に終わったが、立て直した効果を今年初戦で見せつける。また、3歳牝馬重賞「第39回フラワーC」はゴーソーファーが美浦Wコースで切れのある動き。3戦2勝の素質馬が重賞初制覇に燃える。

 闘志に火が付いた。メンバー唯一のG1馬ブローザホーンはいつも通り坂路で最終追い。馬場が荒れた時間帯に加え、雪交じりの雨でタフなコンディションの中、アイルランズコール(3歳未勝利)を追いかける形でスタート。ムキになることなくスムーズに加速し、馬なりのまま併入した。

 時計は4F54秒8~1F13秒5と目立たないが、レース当週に速いタイムを出さないのはいつものこと。吉岡厩舎は1週前の土曜が実質的な最終追い。15日はCWコース3頭併せ(6F85秒3~1F11秒9)でビシッと負荷をかけ、心肺機能を強化した。吉岡師は「先週の土曜に一番強い負荷をかけて動きも良かった。今朝はメンタルとリズムの確認。気持ちが乗って、去年春のいい頃の雰囲気に仕上がった」と太鼓判を押す。

 阪神大賞典は2年連続参戦。昨年は定年解散した美浦・中野栄治厩舎から転厩初戦で3着、G1初挑戦だった天皇賞・春も2着に好走。続く宝塚記念は重馬場を苦にせず豪快に差し切りG1初制覇を飾った。だが、秋は京都大賞典11着、ジャパンCと有馬記念は12着に大敗。不本意なシーズンになってしまった。

 指揮官は「去年の秋は暑さに加え、宝塚記念の疲労が残っていた」と振り返り「ジャパンCと有馬記念はゴールを過ぎてからも伸びていて脚を余した感じ。距離延長はいいし折り合いの心配もなくなった」と得意の長距離戦で反撃に燃える。

 前走後は栗東近郊のチャンピオンヒルズへ放牧。心身ともにリフレッシュして帰厩した。「しっかりリセットしてフレッシュな状態。馬体は450キロ近く(前走は432キロ)まで増えた。肉体面が充実して完成期を迎えたかなと思います」と成長ぶりに目を細めた。

 6歳世代にはイクイノックスドウデュースなど一時代を築いた名馬がズラリ並ぶ。ハイレベル世代のG1ホースとして再び輝きを取り戻す。

 ≪宝塚記念の勝ち馬 出走機会4連勝中≫前年の宝塚記念勝ち馬は阪神大賞典が3月に施行されるようになった1987年以降、5頭が出走して【4・0・0・1】の好成績。93年メジロパーマーからは97年マヤノトップガン、14&15年ゴールドシップと出走機会4連勝中。昨年の宝塚記念覇者ブローザホーンにとっては吉兆データだ。出走メンバー唯一のG1馬が貫禄を見せつける。

スポニチ

みんなのコメント 0件

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。
  • 「いいね!」の付いたコメントが、まだありません。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す