「
阪神大賞典・G2」(23日、阪神)
昨年の
宝塚記念覇者
ブローザホーンが19日、復活に向けて、好仕上がりをアピールした。栗東坂路での最終追い切りでは手応えを残したまま僚馬と併入。この先に待つ春の大舞台を見据え、2桁着順が続いた秋3戦からの巻き返しに出る。
武豊との新コンビが注目される
ショウナンラプンタも栗東坂路で好気配を漂わせた。
復活の春へ、不安のない仕上がりだ。
有馬記念12着以来の実戦となる
ブローザホーンは栗東坂路へ。吉岡厩舎らしく実質的な最終追いは先週土曜に済ませているため、4F54秒8-40秒1-13秒5とセーブ気味に登坂。十分に手応えを残したまま、
アイルランズコール(3歳未勝利)と並んでフィニッシュした。
強い負荷をかけた先週土曜は栗東CWで3頭併せ。しまいは一杯に追われ、
エルクレスタワー(3歳未勝利)と併入、
アイルランズコールには半馬身先着を決めた。一連の動きに吉岡師は「土曜は3頭併せの外からまくり気味の追い切りでしたが、ゴール板まで余力がありました。きょうはいつも通りリズムの確認で、乗っていた助手もいいコメントでしたし、良かったと思います」と好感触を伝えた。
昨年の
宝塚記念でうれしいG1初制覇を飾ったものの、飛躍を期待された秋は始動戦の
京都大賞典で11着。続く
ジャパンC、
有馬記念も12着に敗れた。それでも、しっかり休養を取ったことで復権の兆しが見え始めている。「前走後はいったん
リセットした。季節的なものもあるのか、状態はいいですね。馬体重も増えています。去年の春のいい状態に近い。気持ちもしっかり乗っています」と自信を胸に送り出す構えだ。伝統のG2をモノにして、再び春の大舞台へ歩を進めてみせる。
提供:デイリースポーツ