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三冠馬ナリタブライアンが参戦 中京が沸きに沸いたGI昇格直後の高松宮杯

  • 2025年03月24日(月) 07時30分
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 今年で55回目、そしてGIに昇格して以降では30回目となる高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)だが、これまでで最も注目を集めたのは昇格初年度の96年だろう。三冠馬のナリタブライアンが参戦したことで話題となった一戦を振り返る。

 もともとは夏の中距離GIIだった同レース(以前は高松宮杯)だが、96年に短距離路線の体系が整備されたことに伴い、立ち位置が一変。施行時期を春に移した上、芝1200mに距離短縮となり、春のスプリント王決定戦となった。そんな記念すべき「第1回」に参戦したのが2年前の三冠馬であり、前月の天皇賞(春)で2着だったナリタブライアン。日に日に注目が増し、中京競馬場の入場者数は史上最多の7万4201人を記録することとなる。

 レースは伏兵スリーコースが果敢に逃げた。これに続くのが前哨戦のシルクロードSを制していたフラワーパークと、前年のスプリンターズ覇者で1番人気のヒシアケボノ。この2頭を見る位置にビコーペガサスナリタブライアンはペースの違いに戸惑ったのだろうか、後方で押っ付けながらの追走となる。

 迎えた直線、4角で先頭に立ったフラワーパークが一気に後続を引き離す。残り200mでは完全に勝負あり。2着のビコーペガサスに2馬身半差をつけて、初代チャンピオンに戴冠した。ヒシアケボノは本来の伸びを欠いて3着まで。ナリタブライアンは直線半ばでエンジンがかかったものの、上位ははるか前。何とか4着まで押し上げるのが精一杯で、結果的にこのレースがラストランとなった。

 近年は各路線の整備が進んだため、芝ダートや距離の壁を超えてGI勝ち馬が競い合う「異種格闘技戦」のようなレースはほとんど見られなくなった。それだけに96年の高松宮杯が与えてくれた興奮を懐かしく思うファンは多いに違いない。

みんなのコメント 12件

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  • STRVさん

    STRV IVdphlA

    明らかに無茶苦茶な距離、結局馬券外でラストランになってしまったせいで批判も多いが
    あの面子相手にあの着差で4着はやはり底知れない馬であったと改めて畏怖であった
    怪我が無ければいったいどれほどの古馬になっていたのだろうか…

  • ゆきぽさん

    GI昇格後の高松宮杯といえばファンファーレ。
    新しい何かが起きない限り日本競馬におけるやらかしたファンファーレ四天王の一角で脱力感ある演奏は「ナリタブライアン不調の原因」など語り継がれてる。

    …なお、これでも四天王最弱クラスである
    (97有馬記念、05札幌記念、05全日本2歳優駿のファンファーレと比較)

  • 上がり3Fの物件さん

    大川慶次郎氏がナリタブライアンの高松宮杯参戦に『この馬はファンの馬でもある』と憤慨したのを思い出す…

  • はーとびーとさん

    このレース場外で見てたけどおっさん達が消しやなって言ってたの思い出す。
    でも最後の伸び脚は素晴らしかった。

  • 通りすがりさん

    高松出走もそうだが、屈腱炎で引退させなかったのは馬主が金に困ってたからと当時言われてたよ

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