昨年の
朝日杯FSでGIを制した
アドマイヤズーム(栗東・
友道康夫厩舎)。3月7日に社台
ファーム鈴鹿から栗東へ帰厩しており、次走は4月12日(土)に中山競馬場、芝1600mで行われる
ニュージーランドトロフィーへ出走を予定。今朝20日はレースに向けた3週前追い切りを行っている。
馬の少ない時間帯のCWへ1頭で入場。
バランスの良いフットワークで1コーナーから2コーナーを抜けていき、向正面に入ったところで、一旦スピードが緩んで、6F標識へと向かっていく。それもあって、6F標識は16.7秒と落ち着いたラップで入ったが、1Fごとにスピードに乗っていく走り。だからといって速すぎる感じもない。
最後の直線に向いたところで少しギアが上がった感じだったが、走り方自体に大きな変化はなく、ゴール前も全くの馬なりで流していた。
それでいて、時計は6F84.8~5F68.1~4F52.8~3F37.7~2F23.0~1F10.9秒。19日に比べると、速い時計が出やすいウッドチップではあったが、それにしても馬なりで10.9秒は素晴らしい。華奢に見えた2歳時に比べると、成長した
シルエットになっているし、これからレースが近づくにつれて、より一層、走りの質を上げた追い切りを見せてくれそうだ。
(取材・文:井内利彰)