昨年まで「アーリントンカップ」のレース名で行われていた、4月5日(土)阪神芝1600mで行われるチャーチルダウンズカップへ出走を予定しているアルテヴェローチェ(栗東・須貝尚介厩舎)。今朝20日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。

　CWで酒井学騎手が跨り、3頭併せの真ん中。向正面で前にいるペンナヴェローチェを追いかけている時はかなり頭を下げている状態だったが、3コーナー手前からラップが速くなってくると、少しずつ頭が上がってきて、スピードに乗っていく。

　追走して外を回るという、なかなか厳しい状況だったが、最後の直線に入って追いつくまでに時間はかからない。ラスト1F標識手前で並びかけると、ゴールまで並走する形だった。ちなみに一番後ろから追いかけたのがジェゼロだったが、これも前2頭の外を回っていたため、前には追いつくことはできなかったが、素晴らしい脚力は見せている。

　アルテヴェローチェの時計は6F79.5～5F63.3～4F48.8～3F35.2～2F22.5～1F11.2秒。デビュー前から速い時計をマークする、素晴らしい能力の高さを持つ馬だが、4F48.8秒と3F35.2秒は自己ベストを更新。これをきれいな加速ラップを踏んでマークしたところに価値があるだけに、来週以降の追い切りにも注目したい。

(取材・文：井内利彰)