「
桜花賞・S1」(20日、浦和)
今年のサクラの女王は2番人気の
プラウドフレール。一気の逃走劇で3歳牝馬クラシック1冠目を奪取し、「第61回
関東オークス・Jpn2」(6月18日・川崎)の優先出走権をゲットした。2着に1番人気の
ホーリーグレイル、3着に11番人気の伏兵
リヴェルベロが入り、上位3頭には「第39回
東京プリンセス賞・S1」(4月30日・大井)への優先出走権が与えられた。
悪天候による馬場コンディション不良で開催中止となった前日から一転。見事な“浦和ブルー”の青空が広がった下で
プラウドフレールが重賞3連勝。“サクラの女王”を戴冠した。
先行型がそろって展開は微妙だったが、抜群のスタートから迷うことなく先手を主張。終始息の入らない厳しい流れだったが、直線は鞍上の右ステッキ連打にひと踏ん張り。ラ
イバルの猛追を1馬身半差で退けた。
右手で小さく
ガッツポーズの
張田昂は「自然に出ちゃいました」と破顔一笑。自身も昨年は重賞1勝だったが、今年はこれで4勝目と絶好調だ。「思っていなかった形になったけど、賢い馬ですね。どんな競馬もできます」と頼もしいパートナーに胸を張った。
昨年は1番人気の
ミスカッレーラで5着に敗れた川島一師。それだけに「
桜花賞は取りたかった。いつもはそんなことないのに(ゴール前は)思わず鳥肌が立っちゃった」と、自身にとっての地方通算899勝目に興奮を隠さなかった。
次は
東京プリンセス賞で2冠獲りに挑戦。「使っていく以上、毎回勝ちに行きます」と主戦が力強く言えば、トレーナーも「もっともっと強い競馬を見せられると思う」とキッパリ。まだまだ快進撃は続きそうだ。
提供:デイリースポーツ