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阪神大賞典・G2」(23日、阪神)
昨年の2着馬
ワープスピードが20日、美浦Wで最終追い切りを行った。降雪の影響で急きょ木曜追いに変更となったが、無事にメニューを消化。併せたパートナーに手応えで劣ったものの、動き自体は力強く、調整過程に狂いはない。世界でも実力を示した生粋のステイヤーが、仁川のマラソンレースで悲願の重賞制覇を狙う。
重賞制覇は手の届くところまで来ている。現役屈指のステイヤーである
ワープスピードが美浦Wで最終リハを行った。
バトルクライ(6歳オープン)との併せ馬で3馬身先行。直線の手応えはパートナーに劣ったものの、最後まで確かな脚さばきで駆け抜け、6F85秒3-36秒8-11秒9のタイムで併入した。
当初は水曜の追い切りを予定していたが、降雪の影響を受けて追い日を変更。「1日延ばしたけど順調です」と高木師は問題なしをアピールした。動きに関しても「調教で走る馬ではないけど、その割には頑張っていた。もともとが叩き良化型のタイプで、良くなっていますよ」と、休養明けの
ダイヤモンドS4着を経て上昇ムードが漂う。
昨年はこのレースを2着として、続く
天皇賞・春でも5着に好走した。昨秋には豪州への海外遠征を決行。初戦のコーフィールドCは重馬場で力を出し切れなかったが、2戦目の
メルボルンCでは、後方から馬群を縫うように追い上げて鼻差2着と存在感を示した。「展開にもよるけど、ためればいい脚を使える」と指揮官。かみ合えばG1でも通用する力はある。
前走の
ダイヤモンドSはハンデ58キロを背負った上に、早めのスパートで勝ち馬に勝負を挑んだ結果で、悲観する内容ではない。「強い勝ち馬を追い掛けた分、最後は伸び切れなかったけど、あの競馬が今回に生きてくれればいいね」と師も前向きに捉えている。まずはここで重賞初Vを決め、その先にある
天皇賞・春(5月4日・京都)につなげたい。
提供:デイリースポーツ