「
ファルコンS・G3」(22日、中京)
開業2年目の
河嶋宏樹調教師(40)=栗東=が重賞初制覇へ挑む。デビュー年の昨年は8勝に終わったものの、今年は既に6勝をマーク。もちろんまだこれからだが、一歩ずつ着実に厩舎としても力をつけている。
中竹厩舎で調教助手として腕を磨いてきたトレーナーにとって、
ファルコンSは「師匠の重賞初勝利がこのレース(09年
ジョーカプチーノ)ですからね」と強い思いがある。ただ「重賞は勝ちたいけど、あまり意識はしないようにしています。まずは目の前のレースを一つずつ勝っていければ」と冷静に構える。
今回送り込むのは
クラスペディア。昨年8月のデビュー戦を2着とすると、次戦は
小倉2歳Sに格上挑戦して2着に好走し、未勝利の身で挑んだ朝日杯FSでも6着と奮闘。重賞レベルの力を示してきた。そして、前走の
クロッカスSで待望の初勝利。指揮官は「やっとかみ合ったことで結果が出て良かったなというのと、それくらいはやれていい馬だと思っているので」とうなずいた。
次なる
ターゲットは重賞のタイトル。「自分のリズムで行った結果、先頭の可能性もあるし、後ろになることもあると思いますが、
リラックスして走れればしまいは脚を使えます。左回りの千四もいい条件」と見通す。2戦2連対と得意の中京コースなら、歓喜の瞬間が訪れていい。
提供:デイリースポーツ