滋賀県屈指の観光地である高島市のメタ
セコイア並木に、引退競走馬などの養老牧場「メタ
セコイアと馬の森」が誕生。来月19日のグランドオープンを前に20日、竣工(しゅんこう)式が行われた。セレモニーには角居勝彦元調教師(60)、
和田竜二騎手(47)=栗東・フリー、
福永祐一調教師(48)=栗東=や、その父の洋一元騎手(76)らが参列した。
同施設には元競走馬の
フルーキーや
レッドレオンをはじめ、競馬場で活躍したポニーなど10頭がけい養されており、並木沿いでは馬車に乗ることも可能。曲線を帯びた建物は
ランドスケープ一体型の外観で、豊かな自然に見事なまでに溶け込んでいる。
引退馬支援の活動に尽力している角居氏は「すごいですよね。滋賀を代表する観光スポットに馬の文化を取り込んで、少しずつですが、馬が身近になっていっているのだなと思います」と笑顔。福永師も「馬のおかげで生活させてもらっている身として、一生をかけて取り組まなければならない課題。余生まで共生できる施設をつくれれば」と今後を見据えた。
子どもとの触れ合いなどの福祉としてだけではなく、観光資源としても利活用が期待される引退馬。こういった施設が各地に普及していくたび、競走馬のセカンドキャリアが開かれていく。(デイリースポーツ・山本裕貴)
提供:デイリースポーツ