競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
今週の水曜にまさかの雪が降った美浦トレセン。朝から雨が降って、ひょうも見られていたので3月中旬の寒さではないなーと思っていましたが、雪に変わるとコースはあっという間に真っ白となっていました。追い切りの予定を中止してスライドした陣営も多く、そのあたりは今週の競馬に影響があるかもしれません。調教映像を見ると栗東も雪だった様子。暦を考えてほしいものですよね。まったく…。
さて、16日のス
プリングSでは
ピコチャンブラック(牡、上原佑)が重賞初勝利を飾りました。
ホープフルSで崩れていましたが、見事に巻き返しましたね。気性面の成長がうかがえましたし、潜在能力は相当評価されていた馬ですから、本番でもどんな競馬をしてくれるか楽しみです。2着
フクノブルーレイク(牡、竹内)、3着
キングスコール(牡、矢作)までが
皐月賞(4月20日・中山、芝2000m)の優先出走権を獲得。
キングスコールはいかにも久々という雰囲気でしたが、それでも切符確保は地力が高いのでしょうね。次走が非常に楽しみです。
15日の
アネモネSは
トワイライトシティ(牝、杉山晴)が勝利。立ち回りが上手でしたね。しかし杉山晴厩舎の馬は本当に何でも走りますね。クラシックに何頭送り込んでくるのか、今の活躍には目を見張るものがあります。この勢いでどんどん活躍馬を輩出してほしいです。2着
プリムツァール(牝、蛯名正)までが
桜花賞(4月13日・阪神、芝1600m)の優先出走権を獲得。ちなみに2頭は新馬戦でも対決してワンツーを飾っていました。新馬戦って不思議と寄るところがありますよね。いわゆるハイレベルの新馬戦というもの。ここに出走していた他の馬にも注目しておきたいですね。
桜花賞トライアルが全て終了。今週の
ファルコンSやフラワーCで賞金を加算してきた馬の参戦もあるかもしれませんが、大体の勢力図は完成しましたので確認してみましょうか。
◆
チューリップ賞1着
クリノメイ(牝、須貝)
2着
ウォーターガーベラ(牝、石橋)
3着
ビップデイジー(牝、松下)
◆
フィリーズレビュー1着
ショウナンザナドゥ(牝、松下)
2着
チェルビアット(牝、高野)
3着
ボンヌソワレ(牝、宮田)
◆
アネモネS1着
トワイライトシティ(牝、杉山晴)
2着
プリムツァール(牝、蛯名正)
賞金順
4250万円
アルマヴェローチェ(牝、上村)
2800万円
エンブロイダリー(牝、森一)
2300万円
エリカエクスプレス(牝、杉山晴)
2300万円
ランフォーヴァウ(牝、福永)
2100万円
ヴーレヴー(牝、武幸)
2000万円
ダンツエラン(牝、本田)
2000万円
ブラウンラチェット(牝、手塚久)
1650万円
マピュース(牝、和田勇)
1600万円
ナムラクララ(牝、長谷川)
1200万円
リンクスティップ(牝、西村)
ここまでで18頭。まだ賞金加算のチャンスがありますし、例年くらいのボーダーとなりそうです。牝馬では最もボーダーが高くなるのが
桜花賞。大混戦となりそうな今年はどんなレースとなるのか今から楽しみです。
さて2歳世代については
ドリームコア(牝、萩原、父
キズナ、
母ノームコア)が美浦に入厩してきました。牝馬ですが、500キロを超える馬格の持ち主。兄の
シルバーレインとは少しタイプが違うようにも見えますが、かなり期待値の高い馬であることは間違いなく、今後の成長が楽しみです。(馬サブロー美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ