「
ファルコンS・G3」(22日、中京)
3番人気の
ヤンキーバローズが鮮やかな差し切りで混戦を断ち、初の重賞タイトルを手にした。
中団のインでグッと我慢の道中。直線に向き、満を持して岩田望がステッキを放つと、グイッと末脚を伸ばした。テン乗りで一発回答を導き出した鞍上は「折り合いに課題を残す馬。きょうも他の馬に迷惑を掛けましたが、それでも勝ち切ってくれました。もっとコントロールができれば、すごいパフォーマンスを見せてくれる馬です」と潜在能力の高さを認める。
新馬戦を制し、その後は重賞でも上位争いを演じた。ただ、常に「道中の力み」という課題がつきまとう。今回に関しても騎手が完璧に制御できたわけではないが、粗削りながらも勝ち切ったのは高い能力の証明だ。上村師は「重賞でも勝てる力があるのは分かっていました。気性面から力の出しどころが難しいけど、ジョッキーがうまく乗ってくれました」と鞍上のエスコートを褒めた。
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ターゲットは距離が1F延びるNHKマイルC(5月11日・東京)。岩田望が「折り合いは課題になります。また乗せてもらえるなら、そこをテーマにしていきたい」と意気込めば、指揮官も「マイルでも辛抱してくれれば」と願う。時間は約1カ月半。成長を遂げた姿で、最高峰の舞台へと挑む。
提供:デイリースポーツ