「フラワーC・G3」(22日、中山)
敗戦が糧になった。2番手でレースを進めた5番人気の
レーゼドラマが3角過ぎからスパート。後続をグングン引き離し、最後は2馬身半差をつけて重賞初制覇を達成した。
前走のゆりかもめ賞で6着。スローペースの瞬発力勝負に対応できなかった。戸崎圭は「前走でこの馬の力を出し切れなかったので、そこだけは気をつけた」と敗因を分析し、今回に生かした。「長く脚を使うタフな馬なので、自分から動いて勝負を仕掛けた。いい感じで走ってくれた」と相棒をたたえた。
自身はこの勝利でJRA通算1600勝を達成。セレモニーでは、元騎手で18日にNARの調教師試験に合格した
森泰斗氏がプレ
ゼンターとして登場した。2人は
地方競馬騎手時代の同期でもある。戸崎圭は「泰斗が来ているところだったので、それもうれしいです」と笑顔。
メモリアルVに立ち会った森氏は「このタイミングで決めるのだから持っていますね。管理馬に乗ってもらえるように、自分も頑張りたい」と新たな道に向けての意欲を見せた。
レーゼドラマについて、辻野師は「オーナーと相談してからですが、
桜花賞より
オークスのイメージですね」と長距離路線を示唆。未来が明るくなる勝利となった。
提供:デイリースポーツ