２３日の阪神４Ｒで２番人気のミトノオルフェ（牡３歳）を出走させた前川恭子調教師（４７）＝栗東＝がＪＲＡ初勝利を飾った。

　同師はＪＲＡ初の女性調教師として今月５日付で厩舎を開業。１８日の高知１Ｒ・竜王盃（３歳Ｃ３以下）をサンライズアレスで制して勝利を挙げていたが、これまで１１頭を送り出したＪＲＡでは初めての白星となった。「もともとすぐに勝てそうな馬だったので、ホッとしたというのが一つと、このような馬を預けてくださった馬主さんには本当に感謝しています。スタッフも『ここが勝負だ』と気合で挑んでくれていたので、スタッフにも感謝しかありません馬主さんは（助手として所属していた）崎山厩舎に馬を預けてくださって、２０年来のお付き合い。崎山先生も天国で喜んでくださっていると思うので、そこも含めて本当にうれしかったです」とコメントした。

　エスコートした菅原明と前川師は、ともに昨年のメルボルンＣ（ワープスピード２着）に遠征した仲。記念すべきＶを挙げた菅原明は「前川先生の中央初勝利になることは、もちろん頭にありました。依頼を頂き、結果を出せてうれしいです」と声を弾ませた。

提供：デイリースポーツ