「
高松宮記念・G1」(30日、中京)
群雄割拠と化しているス
プリント界の頂点を決めるべく、春の桶狭間に個性豊かな快速自慢が集結した。
中心的存在になりそうなのが、昨年の最優秀ス
プリンターの
ルガルだろう。昨年は
シルクロードSを勝って参戦し、1番人気ながら10着と大敗したが、レース中に骨折していたことが判明。復帰戦となった
スプリンターズSでは、長期休養のハンデも感じさせない快勝劇を披露した。前走の
香港スプリント(11着)は初の海外遠征で調整にスムーズさを欠いたことが敗因。中間はこの馬らしい活気のある動きで充実の気配を伝えており、態勢は整いつつある。
前哨戦のオーシャンSを制して臨むのが
ママコチャ。牝馬で冬場から春先にかけては状態面を上げるのに苦労してきたが、「見た目に冬毛も少なく状態がいい。結果の出た前走から変わらずに順調にきている」と岩崎助手。一昨年の
スプリンターズS覇者が、春のG1タイトル奪取なるか。
2年連続2着の
ナムラクレアも悲願達成を狙う一頭。重賞5勝目となった前走の阪神Cをみても、持ち前の瞬発力にさらに磨きが掛かってきた印象だ。
スプリンターズSでも2年連続3着とG1勝利こそないが、
トップレベルで堅実に走れるのが強み。もちろん展開さえハマれば突き抜けるシーンがあってもおかしくない。三度目の正直なるか。
前年王者の
マッドクールも連覇に向けて虎視たんたん。昨年は
香港スプリント(8着)からの臨戦だったが、今回は阪神C(2着)からのローテ。池添師は「いつもより中間で1本多く時計を出している分、体もいい感じ。この馬にとっては一番いい間隔で出られると思う」と手応えを示す。
他にも前哨戦の
阪急杯を制した
カンチェンジュンガや、
シルクロードSで人馬ともに重賞初制覇を飾った
エイシンフェンサー&川又騎手のコンビも勢いは十分。
香港スプリントでは日本馬最先着の3着となった
サトノレーヴも有力。狙い通りの
ステップを踏めなかったが、
ビッグシーザーも力は確かだ。
提供:デイリースポーツ