大ベテランの
トゥラヴェスーラ(牡10、栗東・
高橋康之厩舎)が、
高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)でGI初制覇を狙う。
トゥラヴェスーラは父
ドリームジャーニー、
母ジャジャマーチャン、母の
父アドマイヤコジーンの血統。伯母の
アストンマーチャンは07年の
スプリンターズSの覇者だ。
ここまで37戦4勝。重賞には25回挑戦して、18年の
葵S、21年京王杯ス
プリングC、22年の
阪急杯と2着が3回。3着が2回、4着も5回あるが、惜しくも勝利には手が届いていない。それでも総獲得賞金は2億7169万7000円。
JRAで現役の重賞未勝利馬では3億3389万2000円の
ボルドグフーシュ、2億7958万6000円の
マイネルウィルトスに次いで3位となる。
明けて10歳となったが、まだまだ元気だ。3走前の
スワンSでは13番人気の低評価も何のその、後方からグイグイ伸びて3着に健闘。その後も前々走の阪神Cが0秒3差の7着、前走の
阪急杯が0秒4差の7着だから、強敵相手でも展開一つで上位争いになる。
10歳での
JRA平地重賞制覇となれば、08年の
小倉大賞典の
アサカディフィート、12年の
ステイヤーズSの
トウカイトリックに続いて3回目となる。同じくGI制覇となれば、もちろん史上初の大偉業。競馬史に新たな1ページが加わることを期待したい。