過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す「G1データ王」。今回は春の電撃ス
プリント王を決する「
高松宮記念」を特集。5項目で各20点満点のポイント制で徹底分析する。並み居る強豪を抑え、
シルクロードSで重賞初制覇を飾った
エイシンフェンサーが首位評価となった。
≪
ステップ≫まず前走で重賞に出走していることが最低条件。
キタノエクスプレス、
ドロップオブライト以外はクリア。最も好相性なのが【5・2・0・25】の
シルクロードS組で20点満点。前走海外組が【3・0・2・9】と近年好調。昨年2頭が馬券絡みで15点とする。
阪急杯組は【1・2・3・34】、オーシャンS組は【1・1・4・52】とやや劣勢で10点。それ以外は5点とした。
≪前走着順≫1着馬が【2・6・1・26】、2着馬が【4・2・2・20】。連対20頭中14頭を「前走連対馬」が占めていて、文句なしの20点満点。馬券に絡まなかったのは19年のみで、軸はここからが基本。残る優勝馬4頭は8、4、5、7着。一方で2桁着順馬は【0・1・1・42】と巻き返しは相当厳しい。確率は低いが、まれに馬券になるケースも考慮して3~9着を10点。10着以下は5点にとどめた。
≪重賞実績≫優勝馬10頭中で3頭が該当する重賞2勝以上を20点。昨秋の王者
ルガルや2年連続2着
ナムラクレア、23年
スプリンターズS覇者
ママコチャなど7頭が満点獲得。同じく3頭該当の重賞1勝を15点。残る4頭は「オープン特別Vかつ重賞連対」の条件をクリアしており、これを10点に設定。
≪舞台適性≫この項目はまず中京芝での実績が重要。15年Vの香港馬
エアロヴェロシティを除く優勝馬9頭のうち6頭が該当する中京芝で勝利、もしくは重賞2着の実績を20点。残る3頭がクリアしていた芝1200メートル戦2勝以上を15点。前記条件に該当しない馬は10点とする。
≪性齢≫4歳【2・3・2・32】(連対率12・8%)。5歳【4・4・2・38】(同16・7%)。6歳【2・3・4・36】(同11・1%)。7歳【2・0・1・25】(同7・1%)。数字の見た目に大きな差はなく、連対率ベースで牡馬は5歳20点、4歳15点、6歳10点、7歳以上を5点とする。牝馬はトータルで【1・7・2・54】と苦戦傾向の分を割り引いて5歳15点、6歳8点、4歳と7歳以上は不在。
≪結論≫
エイシンフェンサーが単独トップの85点を獲得。本番につながる
シルクロードSを制し、弾みをつけた。次点の
京阪杯覇者
ビッグシーザーは3項目が満点で80点。トップハンデ59・5キロを考慮して
シルクロードSを回避し、直行になる点がどうかだが充実ぶりが光っている。
阪急杯覇者
カンチェンジュンガは80点で並んだ。既成勢力より新興勢力が優勢との
ジャッジだ。(データ班)
スポニチ