JRA初の女性調教師として今月厩舎を開業した
前川恭子調教師(47)=栗東=が23日、阪神4Rを2番人気の
ミトノオルフェで制し、11戦目でJRA初勝利を飾った。厩舎の初勝利は18日の高知競馬で挙げている。
記念の1勝は中京競馬場から見届けた。4番手からレースを運び、3角から徐々に進出。最後の直線では逃げる
コンタンゴとの激しいデッドヒートになったが、ゴール前でかわした。前川師は「菅原明騎手が上手に乗ってくれました。馬自身一つ勝つことが大事になってきますし、勝たないといけない馬だったのでホッとしました」と安堵(あんど)の表情。勝利に導いた菅原明は「前川先生の中央初勝利になることは、もちろん頭にありました。依頼を頂き、結果を出せてうれしいです」と声を弾ませた。
JRA史上初の女性トレーナーによる歴史的な1勝。前川師は「このような馬を預けてくださった馬主さんには本当に感謝しています。スタッフも『ここが勝負だ』と気合で臨んでくれていたので、スタッフにも感謝の言葉しかありません。馬主さんは(厩務員、助手として所属していた)崎山厩舎に馬を預けていただき、20年来のお付き合いをさせていただいていて崎山先生も天国で喜んでくださっていると思うので、そこも含めて本当にうれしかったです」と頬を緩めた。
提供:デイリースポーツ