中京競馬場で3月30日(日)に行われる
高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)。連覇を狙う
マッドクールをはじめ、悲願の
ビッグタイトルを目指す
ナムラクレア、23年の
スプリンターズS覇者
ママコチャなど、春のGIシリーズ開幕にふさわしい好メンバーが揃った。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。
■4位タイ 1分7秒9 2004年
サニングデール 重賞4勝の実績を引っさげて参戦。1番人気はGI連勝中の
デュランダルに譲ったが、同馬に続く単勝4.3倍の支持を集めた。レースは内枠から
ギャラントアローなどが引っ張り、前半600mは32秒9のハイペース。直線では横に広がっての追い比べとなったが、
デュランダルが普段の大外一気を選択したのに対し、
サニングデールと福永騎手は馬群を捌きつつ外目に持ち出した。進路取りも功を奏したか、迫る
デュランダルをクビ差凌ぎ戴冠。デビューから短距離にこだわり、ついに
ビッグタイトルをつかんだ。
■4位タイ 1分7秒9 2011年
キンシャサノキセキ 11年は東日本大震災による開催日程の変更があり、
高松宮記念は阪神芝1200mが舞台となった。前年覇者の
キンシャサノキセキは、オーシャンS2着を
ステップに単勝4.5倍の3番人気で参戦。道中は3、4番手の絶好位から運び、直線は粘り込み図る
サンカルロとの叩き合いになったが、残り100mほどで競り落として先頭に立つ。4頭の激戦となった2着争いを後目に、1.1/4馬身差の圧勝を飾り、レース史上初の連覇を達成した。騎乗したU.
リスポリ騎手は
JRA重賞3勝目。
JRAGIは初制覇となった。
■3位 1分7秒3 2019年
ミスターメロディ ファルコンSで初タイトルを獲得したが、その後が続かず、直前の
阪急杯で7着に敗れたこともあり、単勝7.8倍の3番人気でスタートを迎えた。高速馬場で内有利とされる中、馬群で脚を溜めると、直線は先に抜け出した
セイウンコウセイの内をついてじわじわと進出。残り100mほどでグイっと半馬身ほど前に出ると、そのまま粘り切ってゴールした。2着の
セイウンコウセイは12番人気で単勝108.0倍。3着には17番人気で単勝358.9倍の
ショウナンアンセムが激走し、3連単は449万超えの大波乱となった。
■2位 1分7秒1 2008年
ファイングレイン 4歳まではマイルから中距離を中心に走ったが、5歳初戦の
淀短距離Sでス
プリントに舵を切ると覚醒。同レースと
シルクロードSを連勝し、勢いそのままに
高松宮記念へ駒を進めた。5頭が単勝10倍以内にひしめく中、
ファイングレインは4番人気で単勝7.1倍。スタートするとスッと控えて内目で脚を溜め、残り200m過ぎから先に抜け出した
キンシャサノキセキを猛追する。幸騎手の叱咤に応えて一完歩ずつ差を詰めると、ゴール寸前で同馬をクビ差とらえ勝利。路線変更からわずか3戦で頂点に立った。
■1位 1分06秒7 2016年
ビッグアーサー デビューから芝1200m戦にこだわり、新馬戦から5連勝を飾ってOP入り。スピードと素質は高く評価されていたが、その後もタイトルにはなかなか手が届かず。5回目の重賞チャレンジとなった16年の
高松宮記念は、重賞未勝利ながら3.9倍の1番人気で出走した。道中は内枠から4番手あたりに付け、直線では大外に持ち出される。残り200mほどで
ミッキーアイルが1頭抜け出していたが、これを手応え楽に差し切り快勝。同週の中京はレコード頻出の高速馬場であり、走破タイムはコースレコードとなった。