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高松宮記念の勝ち時計ベスト5 16年の「1分06秒7」はコースレコードにも刻む

  • 2025年03月24日(月) 12時00分
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 中京競馬場で3月30日(日)に行われる高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)。連覇を狙うマッドクールをはじめ、悲願のビッグタイトルを目指すナムラクレア、23年のスプリンターズS覇者ママコチャなど、春のGIシリーズ開幕にふさわしい好メンバーが揃った。本稿では同レースの開催にあたり、歴代勝ち時計をランキング形式で紹介する。

■4位タイ 1分7秒9 2004年 サニングデール

 重賞4勝の実績を引っさげて参戦。1番人気はGI連勝中のデュランダルに譲ったが、同馬に続く単勝4.3倍の支持を集めた。レースは内枠からギャラントアローなどが引っ張り、前半600mは32秒9のハイペース。直線では横に広がっての追い比べとなったが、デュランダルが普段の大外一気を選択したのに対し、サニングデールと福永騎手は馬群を捌きつつ外目に持ち出した。進路取りも功を奏したか、迫るデュランダルをクビ差凌ぎ戴冠。デビューから短距離にこだわり、ついにビッグタイトルをつかんだ。

■4位タイ 1分7秒9 2011年 キンシャサノキセキ

 11年は東日本大震災による開催日程の変更があり、高松宮記念は阪神芝1200mが舞台となった。前年覇者のキンシャサノキセキは、オーシャンS2着をステップに単勝4.5倍の3番人気で参戦。道中は3、4番手の絶好位から運び、直線は粘り込み図るサンカルロとの叩き合いになったが、残り100mほどで競り落として先頭に立つ。4頭の激戦となった2着争いを後目に、1.1/4馬身差の圧勝を飾り、レース史上初の連覇を達成した。騎乗したU.リスポリ騎手JRA重賞3勝目。JRAGIは初制覇となった。


■3位 1分7秒3 2019年 ミスターメロディ

 ファルコンSで初タイトルを獲得したが、その後が続かず、直前の阪急杯で7着に敗れたこともあり、単勝7.8倍の3番人気でスタートを迎えた。高速馬場で内有利とされる中、馬群で脚を溜めると、直線は先に抜け出したセイウンコウセイの内をついてじわじわと進出。残り100mほどでグイっと半馬身ほど前に出ると、そのまま粘り切ってゴールした。2着のセイウンコウセイは12番人気で単勝108.0倍。3着には17番人気で単勝358.9倍のショウナンアンセムが激走し、3連単は449万超えの大波乱となった。

■2位 1分7秒1 2008年 ファイングレイン

 4歳まではマイルから中距離を中心に走ったが、5歳初戦の淀短距離Sでスプリントに舵を切ると覚醒。同レースとシルクロードSを連勝し、勢いそのままに高松宮記念へ駒を進めた。5頭が単勝10倍以内にひしめく中、ファイングレインは4番人気で単勝7.1倍。スタートするとスッと控えて内目で脚を溜め、残り200m過ぎから先に抜け出したキンシャサノキセキを猛追する。幸騎手の叱咤に応えて一完歩ずつ差を詰めると、ゴール寸前で同馬をクビ差とらえ勝利。路線変更からわずか3戦で頂点に立った。

■1位 1分06秒7 2016年 ビッグアーサー

 デビューから芝1200m戦にこだわり、新馬戦から5連勝を飾ってOP入り。スピードと素質は高く評価されていたが、その後もタイトルにはなかなか手が届かず。5回目の重賞チャレンジとなった16年の高松宮記念は、重賞未勝利ながら3.9倍の1番人気で出走した。道中は内枠から4番手あたりに付け、直線では大外に持ち出される。残り200mほどでミッキーアイルが1頭抜け出していたが、これを手応え楽に差し切り快勝。同週の中京はレコード頻出の高速馬場であり、走破タイムはコースレコードとなった。

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