3月25日(火)に
高知競馬場で行われる
黒船賞(4歳上・JpnIII・ダ1400m)。当地唯一のダート
グレード競走で、レース名は土佐藩出身・坂本龍馬の運命を変えたとされる「黒船」に由来する。
昨年暮れの兵庫ゴールドT、今年2月の
かきつばた記念からつながり、5月上旬の
かしわ記念や6月中旬の
さきたま杯に向けて見逃せぬ一戦。高知の看板競走を制し、さらなる大舞台に名乗りを挙げるのはどの馬か。発走予定日時は25日(火)の16時45分。主な出走予定馬は以下の通り。
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エンペラーワケア(牡5、栗東・
杉山晴紀厩舎)
芝でのデビュー戦は5着だったが、ダートに転じてわずか5戦でOP入り。昇級後も実績を積み重ね、昨年は根岸Sと
武蔵野Sで重賞タイトルも手にした。前走、GI初挑戦のフェブラリーSで白星はならなかったが、勝ち馬から0.5秒差の5着と見せ場。JpnIIIレベルなら力上位の存在で、地方コースへの対応だけがカギになる。
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シャマル(牡7、栗東・
松下武士厩舎)
23年の
黒船賞を制したのち、同年の
さきたま杯で競走中止、続くプロキオンSで競走除外とスムーズさを欠いて不振に陥った時期もあったが、昨年春は
黒船賞、
かしわ記念を連勝して完全復活。その後も活躍を続け、今年は3連覇をかけて出走する。12年~14年の
セイクリムズンに続く、史上2頭目の快挙なるか。
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アラジンバローズ(セ8、兵庫・
新子雅司厩舎)
JRAでOPまで昇級後、23年の秋競馬を前に兵庫に移籍。当初は中距離で活躍していたが、昨夏から短距離に舵を切るとこれがハマった。伏兵評価を覆して
サマーチャンピオンを制し、秋には
南部杯5着、
JBCスプリントで3着。前哨戦の
黒潮スプリンターズCはよもやの2着だったが、当地2度目で慣れが見込める今回は上位争いも。
そのほかにも、前哨戦の御厨人窟賞で同着優勝を果たした
ニクソンテソーロ(牡5、高知・
田中守厩舎)と
メイショウウズマサ(牡9、高知・
中西達也厩舎)、昨年の根岸Sで2着の実績がある
アームズレイン(牡5、栗東・
上村洋行厩舎)などが出走を予定している。