◆第55回
高松宮記念・G1(3月30日、中京競馬場・芝1200メートル)
今後のス
プリント界の主役になりうる可能性を秘めるのが
サトノレーヴ(牡6歳、美浦・
堀宣行厩舎、父
ロードカナロア)だろう。
2走前の
スプリンターズSは7着とキャリアで初めて掲示板を外したが、快速
ピューロマジックが作った流れは前半600メートル32秒1の激流。道中の隊列もかなり縦長となり、スタートで半完歩後手に回った
サトノレーヴにとっては、目標を作りづらかったはず。これまで究極の瞬発力を求められるレースがそれほどなかっただけに、敗戦は致し方なしだろう。
前走の
香港スプリントではきっちりと力を証明した。香港短距離界の超新星カーイン
ライジングをがっちりとマークし、最後は勝ち馬との差を一歩ずつ詰めて3/4馬身まで肉薄した。現地取材時に追い切りを見たが、雄大な馬体から繰り出される迫力あるス
トライドは、やはりG1級のものに他ならない。1週前追い切りもさすがの動きだっただけに、現状ではV最有力だとみている。(石行 佑介)
スポーツ報知