◇鈴木康弘氏「達眼」馬体診断
サトノレーヴを桜の品種になぞらえれば、花の大きな
オオシマザクラ。体重540キロ前後の馬体を構成する全ての部位が大きい。肩にもトモにも岩のような筋肉を備えています。山のように発達したキ甲から背、尻にかけてのトップラインは滑らかで美しい。豊富な骨量と筋肉量を誇った
サクラバクシンオー(母の父)譲りの馬体です。
強さの秘密は左右に大きく張り出したアゴ。特大のアゴでカイバをたくさん食べ、しっかり咀嚼(そしゃく)して、全身の隅々まで行き渡るエネルギーをつくっています。
春の彼岸に食べるのが牡丹餅(ぼたもち)なら、桜の季節は
オオシマザクラの葉で包む桜餅。その桜葉のように
サトノレーヴの鹿毛も深い光沢を放っています。開花目前の“サ
クラレーヴ”と呼びたくなるほどの充実ぶり。昨秋の
スプリンターズS時にのぞかせていた陰部を収めた立ち姿にも好感が持てます。あとは最終追い切りで気合が乗ってくれば、今週末には見頃を迎えるでしょう。
スポニチ