◆第73回
日経賞・G2(3月29日、中山競馬場・芝2500メートル)
第73回
日経賞・G2(29日、中山=1着馬に
天皇賞・春の優先出走権)で、昨年の
菊花賞馬
アーバンシックが今年のスタートを切る。
福島・ノーザン
ファーム天栄で激戦の疲れを癒やし、4日に美浦へ帰厩。20日の1週前追い切りでは、3走前の
セントライト記念から調教をつける石神深がまたがり、6ハロン83秒2―11秒4。強めに追われた
ハーツコンチェルト(5歳3勝クラス)を相手に馬なりで並びかけると余力十分に併入した。武井調教師は「今までで一番いい状態で帰厩してきた。折り合いも完璧で、しまいもしっかり伸びてくれた」と愛馬の姿に目尻を下げた。
前走の
有馬記念はファン投票歴代1位の
ドウデュースが回避したことで1番人気に推されたが、スローペースが響いて6着。ルメールは「もう少しレースが流れてくれていたら、いい結果だったと思う」。実力負けではないことを強調したうえで「まだ3歳なので来年が楽しみ」と25年の飛躍を期待していた。
その言葉通りに4歳となった
アーバンシックは今まで以上に充実。「肉体的にメリハリが出てきて、気性面も順調に成長している」と指揮官の口調も滑らか。メンバー唯一のG1馬として貫禄を示し、さらなるタイトル獲得へ弾みをつける。(浅子 祐貴)
スポーツ報知