23年の
天皇賞(春)を制した
ジャスティンパレスの半弟となる
キングノジョー(牡3、美浦・
田中博康厩舎)が、
毎日杯(3歳・GIII・芝1800m)で重賞初制覇を狙う。
キングノジョーは父
シルバーステート、
母パレスルーマー、母の
父Royal
Anthemの血統。半兄の3頭は重賞ウイナーで、
パレスマリスは13年の米G1・
ベルモントS、
ジャスティンパレスは23年の
天皇賞(春)、
アイアンバローズは同じく23年のステイヤーズSを制している。この血統が評価されて、23年のセレクトセール1歳では3億1000万円(税抜)の高値となった。
ここまで2戦1勝。昨年10月に東京でデビュー勝ち。残り400m過ぎに進路を作ると楽に抜け出し、2馬身半差の大楽勝だった。続く前走の
京成杯は1番人気で4着だったが、前崩れの展開の中、4角先頭から渋太く踏ん張っていた。痛い敗戦ではあったが、評価を落とす必要はないだろう。迎える今回、再度の重賞チャレンジは陣営の期待の表れ。
日本ダービー出走に向けて、勝っての賞金加算が求められる一戦だ。
国内のセールで取り引きされた馬に限ると、過去最高額の重賞勝ち馬は14年の
きさらぎ賞とチャレンジCを制した
トーセンスターダム、19年の
きさらぎ賞を勝った
ダノンチェイサー、24年の
中日新聞杯覇者の
デシエルトの3頭で、約2億5000万円(税抜)。したがって
キングノジョーが勝てば、3頭を抜いて首位浮上となる。きょうだい4頭目の重賞ウイナーとなり、クラシックに名乗りを上げてほしい。