「
高松宮記念・G1」(30日、中京)
昨年の
スプリンターズSを制し、最優秀ス
プリンターに輝いた
ルガルが26日、栗東坂路で追い切った。迫力満点の動きを披露し、楽々と4F52秒0をマーク。杉山晴師は「無事に来ているのが一番」と自信を持って、秋春連続ス
プリントG1制覇に送り出す。
秋春の国内ス
プリントG1連続勝利を目指す
ルガルは西村淳を背に栗東坂路で単走で追われた。道中はやや行きたがる素振りを見せつつも、スピードに乗ると迫力満点のフットワークで一気に加速し、4F52秒0-37秒5-11秒8を計時。馬なりで楽々と加速ラップを刻むスピードはさすが短距離王。態勢は整った。
◇
杉山晴紀調教師
-昨年は10着だった。
「レース中のアク
シデントもあり、力を出すことができなかった。1番人気を裏切って申し訳ない気持ち」
-
スプリンターズSは休み明けで完勝した。
「骨折休養明けで半信半疑だったが、中間の動きから力を出せると思っていた。ジョッキーもスタートを決めて、馬も応えて最高の結果を出してくれた」
-前走の
香港スプリントは11着に終わった。
「初の海外遠征で結果的に競馬の日にうまく
ピークをもっていけなかった。反省の多いレースだった」
-最終追い切りは。
「1週前に負荷をかけたことで、また一つ良くなったのでその確認。ジョッキーにもじっとしておくようにと。それでもこれだけの時計がさっと出ましたからね。昨年からの大きな変化はないが、無事に来ているのが一番だと思う」
-ポイントは。
「左回りが右回りより大幅に良くないという印象はないし、展開うんぬんよりもスタートがポイント」
◇
西村淳也騎手 -
スプリンターズSは
高松宮記念10着からの逆襲だった。
「状態、スタート、全てがいい感じでした。
ルガルのリズムで行けて、直線でも伸びると思いました。悔しい思いを
ルガルも知っていますし、その悔しさを晴らしてくれました」
-
香港スプリントは。
「初めての海外遠征で馬も戸惑ったところもあると思います。初めての坂路以外の調整でしたからね。ゲートは申し訳なかったですが、あの子なりに走ってくれました」
-中間の様子は。
「3週連続で追い切りにまたがらせていただいていますし、1週ごとに良くなっています。去年と同様、順調に来ています」
◇1週前追いでは併せ馬で我慢ができないところも見せたていたが、同じく西村淳がまたがった最終追いは鞍上の指示に従いつつリズム良く登坂。単走でも抑えが利いていた。全体的に時計が出やすい日だったため、現役トップクラスに攻め駆けするこの馬にしてはむしろ地味な方。ただ走りには躍動感があり、それでいて
リラックスできている。雰囲気は申し分ない。
提供:デイリースポーツ